鶏肉専門店 梅や@綱島 その2 濃厚カラメルの大人味プリン〜「素」の自然性へ〜自然と味覚の倫理

2010年06月26日

帰りがけに、気になっていたものを買った(^^♪

レジ下のショーケースにこじんまりとまとまって置かれていたプリンだ。
P1150538.JPG
かえって早速あけてみる。
三浦半島産地卵のプリンだ。1個180円。

買うときに「もち帰り時間は?」と聞かれた。保冷剤を入れてくれるのだ。1個180円のプリンに、保冷剤を入れるのも大変だな〜などと思ってしまった。
というのも、パティスリーと名のつく店で買うプリンはたいてい400円はするから、安いな〜と思っていたからだ。

梅やは本来業務用(焼き鳥屋とかホテルとかレストラン)を中心とする鶏肉専門店であって、様々なブランド鶏を扱うが、卵は「三浦半島産」という表示だ。
安易な○○鶏的ブランド表示が横行する中、専門店としての見識を感じる。

横から見るとこんな風。
P1150396.JPG
ありゃ、ピンボ(>_<)
いまとなっては読み取れないものもあるが、保存料や添加物は使われていないことははっきりとわかる。

下層部分には、色の濃いカラメルソースがたっぷり目に。
はやくたべた〜い!

P1150397.JPG
少しすくうとプリン本体は、やや堅め。滑らかでもクリーミーでもなく甘くもない。
口に含むと、ゆっくりと卵の味わい。
きっちりと過不足なく卵の味がする。
われわれの消費資本主義が生み出した、味わい主導の(うまければ良い、という類の)やたらにクリーミーで甘い、味覚に淫したものとは明らかに違う。
 ※豆腐における、京都森嘉の清冽な深さと、近頃のクリーミーな「男
  前」や「ジョニー」との違いと同様であり、
  チーズにおけるヨーロッパ伝統のウォッシュの深さとアメリカンな
  サンタンドレの生クリームの濃厚さの違いとも、また同様であろう。

ここには、美味に淫することなく、素材に忠実であろうとする「作り手」の、作り手としての健全な倫理性とでもいうか、もの作りにおけるクラフトマンシップに相当するような、潔さがある。
消費資本主義の過剰な装飾や過剰な味覚に抗する、
「素」の自然性があり、その自然性に沿って生きようとする人間の自然性がある。

     ※     ※     ※

今度は、底まで掘り下げて、たっぷりカラメルをすくう。

P1150398.JPG
これまた媚びも、へつらいもない、ほろ苦く、あくまでほろ苦く、最後にほんのり甘いカラメルソースの深い旨みがすとんと舌を通過して消えてゆく。
プリン本体はこのカラメルを引き立て味わうための土台(プラットフォーム)の役割だ。

なんとも深い―
がすぐに消えてなくなる、はかなさ。

P1150399.JPG
この、はかなさに惹かれて、
もう一口、もう一口、と止まらなくなる。
もっとカラメルを、と、わかっていてもやはり、
次第に味覚の欲求に淫してしまう(^^ゞ
これも「欲望」に曳かれて生きる人間ならではの苦痛と裏腹の口福のなせる業、であろうか。

食材への愛情が伝わる、ほろ苦い大人味の地卵プリン、いただきました。
山下さん、作り手の皆さんごちそうさま。


     ※     ※     ※

梅や綱島店
横浜市港北区綱島西1-7-15
tel 045-545-2877
HP http://umeya-torinikuten.co.jp/tsunashima.html
年中無休




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

横浜綱島にある鶏肉専門店「梅や」でいただくおいしい親子丼
Excerpt: 以前ネットで見つけていつか行ってみようと気になってた横浜綱島にあるお店へランチに行ってきました。 行ってきたのは「鶏肉専門店 梅や」という鶏肉専門のお店です。 鶏肉や鶏 ...
Weblog: 横浜ブログ
Tracked: 2011-01-21 23:28
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。